年末のご挨拶

 

 

 

今年もこの日を疲労困憊で迎えれた事を心より感謝致します。

2020年を振り返るにあたって、もちろん避けて話す事の出来ない事が起こった年となりました。

技術者そして経営者として色々考えさせられ、見直し、工夫し、感謝する事を今一度再確認する1年でした。色々な事に対してふるいの目が大きくなったなと個人的には感じてます。

 

そして僕にとって今年は出会いの年となりました。

The Vaseオープンの時から柱として支えてくれてる安定感の高いユキに加え、1月から専属アシスタントのハルが入り、ほんの1、2ヶ月で僕の仕事のスピードに着い来れる様になり今では僕の行動を先読みし煽って来るくらいの仕事っぷりでお客様からのシャンプーやコミュニケーション能力の評価も高く、改めて美容師は年齢やキャリアは関係無い事を確認させてもらいました。

 

8月にはニューヨークロックダウンの影響を受けて帰国したカナが自ら、過酷で孤独な自制心のある人間で無いと成り立たないフリーランスという環境を志願して来てくれました。そしてこの数ヶ月でカナのお客様や周辺の人間が、カナの技術や自己表現の豊かさが急激に成長してる事を感じてくれているという声を聞いて、場所と環境を提供してる立場として心より感銘を受け嬉しく思います。

 

そして後々知った事ですが、カナがThe Vase ともう一つ学びの場所として考えてた店がnomads hairだった事。そして偶然か必然か、後にそのノマドヘアの森谷さんと僕が出会い、公私共に意気投合し、全部の点が線として繋がりました。

 

このコロナ禍の中でしかも身寄りも縁も無い田舎町で広告費ゼロ、オープン半年足らずで予約3ヶ月以上待ちと言う快挙を成し遂げてる姿を見て、改めて美容師は技術とそれに向かう人間性だなと再確認する事が出来ました。

実際に会う前から、お互いがお互いのつくるデザインをネットで観ながら「この人の持ってる物と自分が今持ってる物を掛け合わせたら、必ずもっと高みに行ける」という共通認識があった事は事実です。同じ強さのタイプの違う武器を有し、そしてその所有者同士が技術に対し同じ温度の志を持っていたからこそ、一匹狼たちが集まり研究会チームになりました。

そして改めて同じ会社じゃなくとも、皆んなで協力し、高め合い、切磋琢磨し、教えて教わる事が出来る事も学びました。

 

 

前々から2020年に世界は変わるという事は各分野で言われてきており、来年2021年は今後200年続くであろう「風の時代」元年です。

今まで先人たちが作り上げてきた「地の時代」を礎に、我々風の時代一期生が飛び回り共有する時代の幕開けです。

 

一人勝ちや一社独占しようとする者は淘汰される時代、逆に自分の持てる物をシェア共有し、考え方を上げて各分野全体の底上げや、人の為、社会の為、未来の為に目が向いて行かなくてはならない時代。

 

今も昔もこれからも手を伸ばさない人間は大勢居ます、しかし学校に行かずとも学べる時代、テレビに出なくても自己活動を認知させれる時代です、手を伸ばせる人間に取っては可能性は無限大、人間がどんどん二極化し、AIを使いこなすか、又は使われてることにすら気付いてないか。

 

物理的にも非物理的にも風の如く飛び回る時代の幕開けです。

シンプルに本物だけが残り、そうで無いものはふるいの目から落ちて行きます。

 

日々美容の技術を磨くのも、明日来て頂くお客様に満足してもらう為、そして培った自分の技術を後進に伝達する事でその技術者の人生の手助けになり、またその技術者に触れたお客様が満足し笑顔になり幸せになれば、今日までの自分の努力も報われる。

それが自分に与えられた使命だと思っております。

 

来年ももちろん多岐にわたって成長し、余人に代えれない仕事を追求して行く所存ですので、Redbedhead, The Vase 一同を宜しくお願い致します。

 

2021年は皆様にとって明るい世界になりますように。

 

 

 

#不況に負けず広告媒体に依存しない美容師達